雨漏りなどのトラブルを防ぐために!屋根工事について知っておきたいポイント
マイホームはもちろん、収益物件を持っている時にも考えたいのが屋根工事です。
屋根材にもよりますが10年ほど経過すると、一度点検しておいた方が良いかも知れません。
屋根本体だけではなく、塗装や下地が劣化する点にも要注意。
今回は雨漏りなどのトラブルを防ぐ屋根工事について、
知っておきたいポイントをまとめていきます。
屋根工事の7つの種類
まず、和瓦以外では基本的に、塗装工事が必要です。
金属屋根は腐食を防ぐため、セメント屋根は防水のために塗装が欠かせません。
屋根全体の工事が必要な場合は、屋根材の下地だけをやりなおす葺き直しと、
下地と屋根全部を交換する葺き替えがあります。
葺き直しと葺き替えでは、屋根材を新しくするかどうかが違いです。
特に下地に使われる防水素材が30年ほどで寿命を迎えますので、このタイミングで考えましょう。
また、カバー工法と呼ばれる、既存の屋根の上に、別の屋根材を設置する工事もあります。
こちらも屋根全体の工事が必要な場合で、費用をリーズナブルに抑えたい時に便利です。
屋根材が一部破損した時には、壊れた箇所に応じて修繕工事を行います。
具体的には、屋根材の修復や棟板金・漆喰交換が一般的です。
漆喰は主に和瓦に使われており、15年ほどが寿命の目安になります。
棟板金はスレート屋根などに使われている、頂上にある大切な部材です。
10年ほどで劣化してきますが、そのまま放置しておくと台風の時などに破損しかねません。
屋根工事の相場の目安
屋根工事の費用は業者や建物の規模などに応じて変わります。
相場の目安を紹介しますが、参考までにとどめてください。
・塗装工事:一般的な二階建て住宅なら50万円から100万円ほど。
・葺き直し:60万円から100万円前後。屋根材をリサイクルするので安いです。
・葺き替え:150万円から200万円ほど。屋根材もやりおします。
・カバー工法:70万円から100万円前後。
次に、屋根の一部が破損した場合です。
・屋根材の修繕と漆喰交換:2万円から50万円ほど。破損状況によって大きく違います。
・棟板金の交換:数十万円が相場です。
相場はあくまで目安にすぎません。見積もりを依頼する方が確実性が高いので、おすすめできます。
屋根工事の工程について
屋根塗装では、まず下地を洗浄してゴミや油分を取り除きます。
次に、プライマーと呼ばれる下塗りをして、中塗り、上塗りを重ねていくのが一般的です。
葺き直し工事では屋根材を外して、防水シートや下地の木材をやり直します。
葺き替え工事は加えて、屋根材自体も新しくやり直すのが特徴です。
なお、葺き直しは和瓦など一部の屋根材の場合しか利用できないので注意しましょう。
現在、スレート屋根などを使っている時には、別の屋根を上から被せるカバー工法が選択肢です。
カバー工法は既存の屋根の上に下地を作って防水シートをひき、その上に屋根材を重ねます。
屋根材の修繕は壊れた部分だけをやり直すのが特徴です。
破損個所に合わせて屋根材を用意し、はりつけていきます。
廉価な方法ですが修繕箇所だけ新しくなって目立つので、
タイミング次第では葺き替え工事を行った方が良いかも知れません。
漆喰の補修はまず、修繕が必要な個所をしっかりとチェックすることが大切です。
点検した結果、やり直すか補充で十分かを判断します。
棟板金交換は、古い棟板金を外してから、新しいものに交換します。
もしも下地の木材も傷んでいたら一緒に交換しましょう。
屋根工事は適切な時期に行えば、建物の寿命をのばすために役立ちます。
放置していると雨漏りが生じて部材が腐ったりと、深刻な被害が生じかねません。
プロでないと修繕の必要性は判断しにくいですから、
10年スパンまたは気になった段階で、専門家に診断を依頼すると良いでしょう。
その時に費用や工程などを相談しておくと安心です。
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