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カラーベストの特徴とメンテナンス方法

屋根

「屋根の色あせやコケが目立っているので補修を考えているけど、カラーベストにはどんなメンテナンス方法があるの?そもそもカラーベストってどんな屋根?」とカラーベストの屋根のことで悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

カラーベストは、平型化粧スレートのことでデザイン性、施工性の高さから近年の新築住宅で多く採用されている屋根材です。薄く軽量なため屋根にかかる負荷が少ないというメリットもあります。

カラーベストは約10年周期でメンテナンスが必要だと言われていますが、築年数や建てた時期によってその費用も異なります。劣化症状を長く放置するとメンテナンスする時にかえって高額な工事になってしまうこともあります。

メンテナンス方法としては、主に「塗装工事」「カバー工法」「葺き替え工事」の3つがあります。どの工法が自分の家に適しているか、まずはカラーベストの現状をしっかりと把握することが大切です。

今回は、カラーベストの特徴や劣化症状、メンテナンス方法などについてご紹介致します。

 

【カラーベストの特徴】

まずは、「カラーベストってどんな屋根材?」という方に向け、カラーベストの基本的な特徴についてご紹介致します。

 

▶︎軽量で耐震性・コスト・デザイン性に優れた屋根材

カラーベストとは「平型化粧スレート」のことで、セメント、ケイ石を原料とし、繊維質で補強して成形される屋根材です。屋根材表面は塗装が施されています。デザイン、施工性の良さから、近年の新築住宅の約80%でこのカラーベストが採用されています。「スレート瓦」「コロニアル」と呼ばれることもあります。

一般的な粘土瓦の半分以下の重量で建物全体への負荷が少なく耐震性に優れています。また、工期が短く済み、材料費が安価なためコストの面でも優れている屋根材といえます。

 

▶︎アスベストが含まれるものと含まれないものの2種類ある

アスベストとは、天然にできた鉱物繊維であり、熱、摩擦、酸やアルカリに強いという特性があります。丈夫で変形しにくいため、カラーベストを含む様々な建材に使用されていましたが、人体に吸い込むと肺がんや中皮腫を発症する点が問題視され、以降の製造・使用は禁止されています。

とはいえ、アスベストを含んだカラーベストの解体時に巻き上がる粉塵を吸い込まなければ人体に影響はないため、通常の生活に支障を来たす可能性は非常に低いです。

近年製造されたカラーベストにはアスベストは含まれていませんが、しっかりとした耐久性があります。

しかし、1999~2000年代に製造されたアスベストが含まれていないカラーベストの中にはもろいものが多く、屋根に乗ると割れる場合もあります。メンテナンスを検討されている場合は業者にアスベストを含んでいるかどうか確認をしてもらうと安心ですね。

 

▶︎10年を目安にメンテナンスを検討

カラーベストの表面は工場製造時に塗装(アクリル塗装が多い)が施されています。この塗膜の耐久性が約10年ですので、そのタイミングでメンテナンスが必要となります。カラーベストは主にセメントで構成されているため、塗膜の防水性がなくなると建材が大量の水を吸い込んでしまい、建材自体の寿命を著しく早めてしまう要因になります。建物を長く保つためにも築10年、または前回のメンテナンスから10年経過する場合は一度業者に見てもらうようにしましょう。

 

 

次回は、カラーベストのメンテナンス方法についてご紹介致します。

 

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