屋根の破風板とは③
夏には台風が多くなったり、冬には雪が降ったりすることで、住宅にはさまざまな影響がでます。場合によっては、屋根の一部が破損してしまうこともあるでしょう。このときに、屋根にある破風板という部分が破損していたら、修理しなければ雨漏りなどの原因になってしまうことがあります。
そこで今回も前回に引き続き、破風板について詳しくご説明いたします。
塗装ははがれているが木材には問題ない場合
塗装がはがれているものの、現状より耐久性をあげたいと考えたとき、金属板金巻きという方法があります。この方法は、塗装するだけよりも破風板の耐久性をあげられます。方法は、破風板を耐久性の高い金属板(ガルバリウム銅板など)で覆います。そうすることで、耐久性と防水性を向上させることができるのです。
この修理費用は、だいたい4,000円くらいになっており、こちらも施工範囲によって金額が変動します。範囲は、塗装と同様に1mごとに費用が加算されるようになっています。
木材に劣化が見られる場合
破風板は、20年前後で限界がきてしまいます。そのため、一定期間経過した破風板は、劣化がすすんでおり全交換したほうが良いでしょう。全交換になった場合は、1mでだいたい6,000円くらいが相場となっています。
定期的に点検して、ベストな状態を維持しておくように心がけることで、安心した生活をおくることができるでしょう。また、点検をおこなうことで、修理費用が高くついてしまうリスクを減らすようにしていくことをおすすめします。
破風板の修理費用を節約する2つの方法
屋根の破風板の修理は、状況次第でだいたい2,000円から6,000円くらいといわれています。しかし、この金額は1mにつきなので、範囲が増えると大きな金額になることも考えられます。しかし、修理費用は安く済ませたいと考えるはずです。修理費用を安くするために行える2つの方法があります。
・保険を利用する
住宅で火災保険に加入している方がほとんどでしょう。破風板の修理には、この火災保険が適用されることがあります。
しかし、台風などの自然災害でも風速などの細かい条件があるため、必ずしも適用になるとはいえません。もし、火災保険を利用したいときは、事前に適用されるかを確認してみるようにしましょう。
・他の工事と合わせておこなう
修理をおこなうときの足場というのは、費用が高くなります。工事のたびに足場を組んでいるとその都度費用が必要になってしまうのです。
そのため、一度で複数個所の修理をおこなうことで、足場の組みなおしの必要がなく、費用を抑えることが可能になります。もし、屋根など足場が必要なところの修理があるようなら、まとめてお願いしてしまうといいでしょう。
屋根の破風板とは、住宅の屋根構造のひとつで、生活を安心して送るために欠かせないものです。役割として、台風のときの雨風を軽減させてくれます。さらに、火災がおこったときに、破風板があることで火災の被害拡大を抑えてくれる役割もあるのです。
しかし、破風板は20年前後で限界を迎えてしまいます。劣化を促す原因には、太陽光や雨風などがあたることです。そのため、日ごろから劣化の確認をおこなうようにしましょう。もし劣化がすすんでいるようなら、修理や全交換を考えてみてください。そのままにしておくと、住宅にまで被害がおよぶおそれがあります。
また、破風板などは高所での作業となるため、業者に依頼したほうが安全です。場合によっては、火災保険を適用できるため、費用を抑えることもできます。少しでも劣化している部分があるようなら、一度業者に相談してみてはいかがでしょうか。
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