ソーラーパネルを取り付ける際のメリットやデメリットは?④
環境のためにも家計削減のためにも太陽光発電ができるソーラーパネルの設置を検討している人も多くいらっしゃるのではないかと思います。
メリットもデメリットもある太陽光発電は、ソーラーパネルの設置前に知っておきたいことがいくつかあります。
今回も前回に引き続き、発電の仕組みや発電量、設置の流れや注意点などについてご紹介いたしますので、参考にしてみてください。
◎ソーラーパネルの設置上の注意点
ソーラーパネルの設置を検討したとき、注意しておきたいのは屋根の形状です。屋根によっては、ソーラーパネルを設置できません。
例えば、金属の薄板をプレスして瓦型にした屋根である金属瓦屋根はソーラーパネルの設置が不可能となっています。理由として、金属瓦が柔らかいためです。
ソーラーパネルの設置架台を取り付けた時点で瓦がつぶれてしまうため、パネルを固定できません。無理やり設置しても、雨漏りの原因になるリスクが出てきます。
カバー工法とも呼ばれている二重張り屋根は、既存の屋根に新たな屋根材を乗せたスタイルの屋根です。リフォームの際に用いられることが多く、この屋根にソーラーパネルを設置できないのは屋根がぶ厚いためです。パネルを固定するには架台のビスの長さが足りないため、ソーラーパネルは設置できません。
陸屋根は、絶対にソーラーパネルを設置できないとも限りません。ただし、設置する場合には雨漏りを防ぐために全面防水工事が必要となります。また、風を受けやすいことから設置ベースを強力に補強しなければならず、費用が余計にかかる恐れがあります。
【その他太陽光発電のメリット】
太陽光発電のメリットといえば「自家消費による家庭の光熱費を削減できる」点と、「売電収入」の2つが大きなメリットとご紹介致しましたが、最後にそれ以外のメリットについても簡単に、ご紹介致します。
・災害時や台風時の停電などでも使えます
太陽光発電は停電などで電力が供給されなくなった際、自立運転に切り替えることで、生活に必要な電化製品の電力をまかなうことができます。
そのため、停電しても明かりを灯すことができるだけでなく、テレビや冷蔵庫など生活や情報収集に必要な家電を連続使用できるのです。
他にも、体や食品を温める電気ポットなどの使用も可能なので、季節ごとの対応もしやすくなります。勿論携帯電話など小型電子機器の充電もできるので、大切な人の安否確認も取りやすくなりますよね。
・経年劣化が緩やかなので寿命が長く故障しない
故障があるとすれば、周辺機器や架台なので、比較的長寿命といえます。
・設置場所を選ばない
太陽光パネルは、CO2や騒音を出しません。そのため、日射量さえ確保できれば原則どんな場所でも設置OKです。
場所の広さや環境に合わせてシステム構成ができるので、とても効率的なのです。
耐用年数は平均20年以上と言われていて長寿命、そのうえ故障しにくくメンテナンスも簡単です。
・曇りや雨の日でも発電する
発電量は日射量に左右され快晴時に比べれば少ないのですが、0にならないケースがほとんどです。
曇天や雨天でも、散乱日射が太陽光パネルに届いているので、まっ暗にならない限り、発電します。
・節電意識が高まる
太陽光発電を導入すると毎月の買電と売電の比率が分かり、どの程度節電できたのか確認できるようになるのです。
また、再生可能エネルギーや資源についても知ることができ、エネルギーの無駄遣いに気を付けようという意識も高まるでしょう。
ソーラーパネルの設置には、メリットもデメリットもありますが、デメリットばかりを懸念してソーラーパネルの設置をあきらめてしまうのは惜しい話です。電気代の節約や余剰電気の売電などのプラス面を考えれば、ソーラーパネルの設置を検討する価値は大いにあるのではないでしょうか。デメリットも理解しながら、前向きに検討してみることをおすすめします。
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