瓦屋根はどんなメリットがある?特徴や注意点について②
街中でみる屋根は同じに見えるかもしれませんが、よく見てみると違いがあります。屋根材や屋根の形次第で家にもつイメージも変わってくるかもしれません。そのため、屋根材選びは慎重に行う必要があります。
屋根材のなかでもとくに日本人になじみがあるのが瓦屋根です。風流なイメージがあるため、古民家風にしたいという方からも人気があり、注目されている屋根材の一つとなっています。
そこで今回も前回に引き続き、日本古来からある瓦屋根についてご紹介いたします。
瓦屋根には瓦の原料の違いによって2つに分けられます。
・粘土瓦
粘土を原料としてつくられた瓦のことをいいます。粘土を形成し、乾燥させ、高温で焼き上げていきます。そのため、耐久性にすぐれており、塗装の必要がありません。
・セメント瓦
セメントを原料としてつくられた瓦です。粘土瓦と見た目などは似ていますが、メンテンスが必要となります。また、葺き替えも定期的に行わなければなりません。
また、瓦は製造方法によって細かく分類することができます。
・いぶし瓦
瓦を焼き上げ後に最終的にいぶしていきます。表面に炭素の膜を形成させ、銀色の独特のつやをだすことができます。
・釉薬瓦(ゆうやくがわら)
瓦を焼き上げる前に形成したとき、ガラス質の釉薬を表面にかけてから焼いた瓦です。釉薬の種類によってさまざまな色をだすことができ、陶器のような表面となります。
・練り込み瓦
粘土に二酸化マンガンなどの金属酸化物を練り込み焼いた瓦のことをいいます。金属酸化物独特の発色することによる、色ムラのある自然な質感が特徴です。しかし、一般的に使われることも少ないので特注で頼むことが必要となります。
・素焼瓦
粘土をそのまま焼き上げた瓦のこともいいます。そのため、自然な朱色に仕上がり温かみのある瓦ができます。ヨーロッパなどで広く普及しており、日本では沖縄などでみることができます。
・ガラス瓦
ガラス製の瓦で屋根に部分的に取り入れられることが多いです。下地ユニットと組み合わせ、雨水対策もできる構造になっており、注目されている素材となっています。
瓦はどんな種類の瓦を使うかでも、屋根のイメージを変えることができます。
瓦屋根のメリット!耐用年数も長くて高性能◎
瓦屋根にリフォームしたいと思っている方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、まずは瓦屋根の特徴をしっかりと理解しておくことが重要です。
◎断熱性や遮音性が高い
日本の気候は高温多湿です。とくに夏は猛暑になることも多いかと思います。昔はエアコンなどの空調機器がなかったため、いかに夏の猛暑を快適にすごし、冬は暖かくすごせるかを工夫で補ってきました。その工夫の一つが瓦屋根です。
瓦屋根は屋根の下地と瓦の間に空間があり、空気層が生まれます。この空気層は外の熱を伝えにくい構造になっており、窓に使われている断熱性が高いガラスと同じような効果をもたらしてくれます。
そのため、瓦屋根は湿気がこもりにくく、冬は結露が発生しにくくなり、夏は外の熱が伝わりにくいので、快適に過ごすことができるのです。
◎耐久性
瓦は土を焼いてつくられているため丈夫な素材となっています。また、紫外線の影響を受けにくく、色あせやサビなどの腐食が少ないのです。
◎メンテナンス
耐久性がある瓦屋根は、メンテナンスがほかの屋根材と比べて少ないです。もし、割れたりヒビがはいったりした場合には部分的に取り換えることも可能です。
◎デザイン性
瓦屋根はほかの屋根材と比べて、種類が豊富です。そのため、和風だけでなく洋風の家にもあわせることができます。組み合わせ次第で、威厳のある古風なものやモダンなつくりのものまで幅広くつくることができます。
このように瓦屋根にはさまざまなメリットがあります。瓦屋根というと、田舎の風景にある昔ながらの家を想像してしまいがちですが、最近では都会の風景ともマッチする瓦屋根をデザインすることもできるので、人気が高まりつつあります。
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