スレート屋根が剥がれたときの対処法②
屋根を覆うための建築資材で、欠かせないのがスレートです。それは耐火性・耐熱性に優れ、加えて安価であることが理由と考えられます。また、デザイン性にも優れているため、多くの家で使用されています。しかし、メンテナンスを怠るとスレート屋根は剥がれたりします。
今回も前回に引き続き、スレート屋根が剥がれる原因と対処法、ほかの屋根材にはどのようなものがあるのかなどをご紹介いたします。
・葺き替え
葺き替えとは、既存の屋根を撤去して新しい屋根材に替える施工方法です。屋根材だけではなく、その下地となる防水シートや野地板もまとめて取り替えるため、機能面はすべて新しくなります。
屋根材は何を選んでも構わないので、既存の屋根と同じスレートにもできますし、スレートにしても重量は増えないので耐震性は変わりません。軽い屋根材に葺き替えれば耐震性を高めることも可能です。
費用は屋根材・防水シート代・野地板・足場代などを含めて、30坪で約60万円~約200万円が相場となります。屋根の大きさや葺き替える屋根材の種類によって、費用は異なります。既存の屋根の撤去費用がかかる分、カバー工法に比べてやや高くなり、工期も長くなります。
補修費用が抑えられることがある
屋根の工事は必ず高所作業になります。そのため、足場代が必要になることがほとんどで、カバー工法や葺き替えの費用は決して安くはありません。しかし、じつは補修費用を抑えられる方法があるのです。それが火災保険です。
スレート屋根が剥がれた原因が人為的なものの場合は、火災保険の適用はできません。しかし、直接的な原因が強風や積雪などの自然災害であれば、火災保険の適用対象である可能性があります。
火災保険には、火災の他にも風災・雪災・雹災など、さまざまな補償がついています。屋根修理の場合、対象となるのは風災が多いでしょう。台風はもちろん、春一番やつむじ風などの強風でも風災の対象となるようです。契約内容や適用条件など詳しく知りたい方は、一度保険会社へ連絡してみると良いです。
スレート屋根から他の屋根材にするなら
スレート屋根が剥がれたからといって、屋根を新しくするなら同じ屋根材にしなくても構いません。では、ほかにはどのような屋根材があるのでしょうか。2種類の屋根材について詳しくご紹介いたします。
・ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、屋根材のほかに外壁材としても使用されることもあり、建材として人気の高いものです。
アルミニウム・亜鉛・シリコンが含まれているため、それぞれの特性をあわせ持っていて、金属であるにも関わらず錆びにくく、耐久性・耐熱性が高いのが特徴です。また、薄くて軽いため耐震性も高いです。
しかし、機能性は高くともデリケートな建材のため、設置するときやメンテナンスの費用が高めです。そして注意していただきたいのは、錆びにくいというだけで、決して錆びないわけではないということです。選ぶ種類やメーカーによって頻度は異なりますが、機能性の高い屋根材であってもメンテナンスはしっかりと行うようにしましょう。
・アスファルトシングル
アスファルトシングルは、海外で一般的に使用されている屋根材で、シングル材とも呼ばれています。
アスファルトをガラス繊維にコーティングしたシート状の屋根材で、表面を石粒や砂粒で覆っており傷がつきにくくなっています。仕上げ材には防水シートが使用されていて、防水性にも優れています。また、軽くて柔らかいため、錆びたり割れたりする心配もなく、耐震性も高いです。
ただし、シート状であるがゆえに雨水が溜まらないような角度が必要で、勾配のゆるい屋根への使用は不向きです。そして、断熱性は低く風に弱いというデメリットもあります。設置のときには接着剤を用いるので、接着力が弱いと剥がれてしまう恐れがあるのです。
さらに、日本ではあまり広く使用されていないため、施工可能な業者が限られます。アスファルトシングルの屋根にしたいときは、取り扱いのある業者を探すのが大変かもしれません。
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